食育と食材(+実践)



食生活の乱れは肥満や生活習慣病の原因となり健康に影響を与えます。食育は体育・知育・徳育とともに重要視されているものです。一人ひとりが「食」に関する知識と「食」を選択する力を身につける必要があり、いくつかの食生活指針が策定されています。

〇1日の食生活のリズムから健やかな生活リズムを
〇主食、主菜、副菜を基本に食事のバランスを
〇野菜、果物、牛乳、乳製品、豆類、魚も組み合わせて
〇食塩や脂質は控え目に

などが挙げられます。どれも簡単なようで継続は難しいですね。皆さまは食生活の在り方についてどのようにお考えでしょうか。

私の意見としては現代の日本人は単純に食事の量が多すぎると思います。「1日3食をきちんと」と言われていますが(体を動かす職業の方、成長期の子供以外は)1日3食ではカロリー過多になるでしょう。健康のためにはお腹がすいたときにだけ食事をして量は腹八分目、これで健康に近づけるはずです。









東洋医学では食物が体に与える影響について興味深いことが言われています。食物は漢方薬ほどではありませんが、熱さや寒さに作用する働きがあります。「寒性」「涼性」は熱を下げて毒を消す効果があり、「熱性」「温性」は体を温めて痛みを軽くする作用があります。冷え性の人はできるだけ寒涼性の食材は控えて温熱性のものを多く摂ることが大切です。

〇熱性
羊肉、こしょう、山椒、日本酒(燗)など
〇温性
桃、リンゴ、マグロ、あじ、玄米、牛肉、鶏肉、ねぎ、人参、しょうが、味噌、ワインなど
〇平性
栗、ブルーベリー、鰹、あゆ、いか、さつまいも、ゴマ、大豆、豚肉、キャベツ、黒砂糖など
〇涼性
メロン、苺、醤油、豆腐、ヨーグルト、牛乳、レタス、ゴマ油、オリーブオイルなど
〇寒性
すいか、キウイ、バナナ、カニ、あさり、海苔、ひじき、そば、ナス、トマト、ゴボウ、白砂糖、ビールなど









料理の苦手な院長・藤本が食育食材を使って実践調理です。

ー材料ー
鶏もも肉 200g、玉ねぎ1個、ほうれん草1束、にんにく1かけ、しょうが1かけ
酢・醤油・酒・砂糖 適量

ー作り方ー
(1)にんにくをすりおろし、しょうがはスライスします
(2)鶏もも肉、玉ねぎ、ほうれん草は食べやすい大きさに切ります
(3)すべての食材を鍋に入れて沸騰してきたら30分ほど弱火で煮ます
(4)器に盛ってできあがり

鶏肉、玉ねぎ、にんにく、しょうがは熱温性ですが、ほうれん草は寒性です。寒涼性の食材でもたんぱく質やミネラルを多く含むものが多く、健康には欠かせません。熱温性の食材と一緒に食べると良いでしょう。

なんとか美味しくできあがりました!





Copyright(c) 2011 FUJIMOTO Yuzuru